ミニミュンヘン2006に感じたこと
■前回は見えなかった大人のかかわりの深さ
=特にプロのスタッフの深い関わり
一つのブースに子どもたちが30人40人いて、大人は数人なのだから、大人が微入りに細にわたって干渉している訳では決してないのだが、プロとして、同僚たる子どもたちに「プロの技を見せる」「仕事の要点やコツを伝える」と言った点で、積極的な関わりが見られた。そしてそれを受ける側の子どもたちの「職人魂」も、敬服に値するものだった。話を聞かせていただいた方皆さんに共通するのは、
- 自分の仕事に対する強い愛情と誇り
- その仕事を子どもに伝えられることの喜び
- 自分も子どもたちから学べるという真摯な姿勢
- 子どもたちを子ども扱いせず同じ目線で接する点
- ミニミュンヘンに参加することを心から楽しんでいる
子どもがいち早くその仕事の内容を把握し、ブースの一員としての自覚と誇りを持てるような工夫も多く見られ、参考にしたいと思った。
■進化し続けるミニミュンヘン
=6年ぶりの訪問、予想以上に「進化」していた
- 市の警察官の関わり…「警官だからって偉い訳じゃないってことを、子どもたちに伝えたい」という言葉には感動した。
- →ミニミュンヘンに関わる団体や企業は一定ではなく、20年以上続いた今も、毎回、新規開拓を行いながら仲間を増やしている。(人選はゲルトさん達の一本釣り)
- まちの仕組みの「改善点」…朝一番の職安前の行列をなくす仕組みや、失業者対策としての「ブルーゾーン」の設置などなど ←子どもたちのアイディア
■20年の積み重ねの上にあるもの
=30年前にPAの活動をはじめた10人のコアメンバーの強い理念が今、ミニミュンヘンを支える人々に着実に受け継がれている。
- 大勢の、行政や企業を含むまちの人々の関わりの広がり
- 参加する子どもたちの成長と世代を超えたつながり
- ミニミュンヘンが「子どもが主役の遊びのまち」として成り立っている歴然とした事実
これらの歴史の積み重ねの上にあるミニミュンヘン。私たちも、20年先も進化し続けていることを目標に、焦らず少しづつ思いを形にしていきたい。
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