ミニさくらの理念

子どもが色々な仕事を体験し、給料を稼いで使うことができる「ミニさくら」は、一見、最近注目されている「職業や社会の仕組みの体験学習」の試みと思われがちです。しかしそれはごくわずかな一面です。ミニさくらの醍醐味は、子どもたちが主体となって、面白さ、楽しさを追求しながら思いっきり主体性と想像力を発揮できる「遊びのまち」を創造することにあります。

「ミニさくら」は遊びのまち

「遊び」とはその行為から得られる楽しさ、面白さを主な目的として自発的に行われるもの。楽しさが一番の目的。楽しさを追求しているからこそ、ワクワク、ドキドキ、イキイキと精神が活性化し、のびのびと自分の力を最大限に発揮できたり、様々なことを吸収できるのです。自分の意思で行動しているからこそ、行為の結果が全てわかりやすく本人のものとなります。「ミニさくら」では「遊びのまち」であることを大切にして子ども達の自由な活動を見守っていきたいと思います。

まちづくりに参画できる「子どものまち」

「ミニさくら」は文字通り子ども達にとって「自分たちのまち」として認識され、「まちをつくっている」と実感される。つまり「ミニさくら」という小さな模擬社会に「参画」するということを体感できるのです。参画とは、周りの環境に対して「こうしたい」「もっとよくしたい」という自らの意思とイメージを持ち、それに向かって主体的に動いていくこと。それを可能にする仕掛けとして「ミニさくら」では、大人ではなく子どもが主導権と決定権を持つ、という原則があります。


リサイクル工房

大人の学校

例えば、自分で選んだ仕事のブースでも、用意された仕事を大人の指導を受けてこなすのではなく、子ども達同士で仕事を教えあい、工夫し、あるときは作り出し、面白さを追及しながらブースを運営する。そしてアイディアを出し合い試行錯誤を重ねて「ミニさくら」というまちの中で夢を実現していきます。

職安
銀行

市役所や市議会や警察などでまちの自治も行います。働いている子どもの発案によって市長選挙が行われたり、税金を使って宝くじや宝探しや結婚式等が行われたり、失業者対策に新たな仕事が生み出されたりします。こうして、子ども達によって文字通り「ミニさくら」のまちは日一日と育ち、子ども達は仕事を通して「まち」と自分とのつながりを実感しながらやりがいを持ってイキイキと働く。自分の好きなことや得意なことを見つけたり、「私にも出来た!」という達成感を通じて自己肯定感を育んだり、毎日の生活や将来に夢や希望を持ち、それを叶えることが出来るという実感をつかんでもらえれば嬉しいです。

「ミニさくら」は、子どもだけが市民になれる遊びのまち。

受付で市民カードを手に入れた子どもは、職安でやりたい仕事を選び「仕事カード」を手に入れる。選んだ仕事のブースに行き、好きなだけ働く。労働時間に応じた給料を独自通貨の〈モール〉で、銀行で受け取り、自由に使うことができる。仕事の種類は、市議会・警察などの行政機関、手打ちうどん・サンドイッチなどの飲食店、紙漉き・竹細工などの手作り工房などのほか、新聞社・発電所・デパートなどの40種以上。

市民カード

紙幣(50モール)

他に100モール札、500モール札、
1000モール札、幻の2000モール札がある

大人の学校の校訓
(大人の人へ)

  • ミ・・・見守ること
  • ニ・・・忍耐すること
  • さ・・・指図しないこと
  • く・・・口出ししないこと
  • ら・・・楽園、天国!

 

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